手作業で仕上げる高品質伊勢海老(イセエビ)と徹底した衛生管理|株式会社サンク|お仕立てのこだわり

企業理念

Corporate Phillisophy

株式会社サンク|企業理念 

「食の感動を、すべての人へ——特別な瞬間を、私たちの手で支えたい。」  
浜松の地にて、株式会社サンクは1991年に創業者の片山により誕生しました。 
当時は、外食産業も加工食品業界も今ほど整備されておらず、「食材は厨房で一から調理する」ことが当たり前の時代。  
しかし、片山は、外食産業での実務経験を通じて感じていました。  
——「厨房の現場は、いつも時間との闘いだ」と。  
片山は、単なる食品加工屋ではありませんでした。
業務効率の仕組みを理解し、現場にシステマチックな視点を持ち込む“食のシステムエンジニア”でもあったのです。
その洞察は、サンクという企業の原点を形成しました。  

挑戦と失敗が育てた、信頼のかたち。

創業当初、世の中には人手が潤沢でした。 
食品の加工は「自社でやるもの」と考えるホテルやレストランがほとんど。
一次加工はあくまで「サービス」と考えられていました。  

しかし、勿論例外がありました。 
それが「伊勢海老の一次加工」です。  
伊勢海老は、婚礼料理などの“特別な瞬間”に欠かせない高級食材。  
特に当時のホテルには料理長が必ず常駐しており、
それぞれが持つ独自の味付けを、外注先に再現させるのは極めて難題でした。  

サンクは一次加工立ち止まらず、更なる挑戦を選びました。  
料理長の味を何度も試作し、再現し、信頼を勝ち取るまでに多くの失敗もありました。  
しかし、その積み重ねが、厨房の外付けキッチンとしての価値を生み、
やがてサンクは「厨房の外部パートナー」として、
唯一無二のポジションを確立するに至ったのです。  

「安全こそ最大の品質」——HACCP基準に準じた未来型工場の設立

事業が拡大する中で、創業者・片山の胸に芽生えたのは、ひとつの強い確信でした。

——「味を再現するだけでは足りない。これからの時代、食の安全性そのものが問われる。」

まだHACCPという言葉すら、業界全体に浸透していなかった時代。多くの食品加工会社が「そこまでやる必要があるのか」と足踏みしていた中で、サンクは違いました。未来の食卓を、誰よりも先に想像していたのです。

工場建設の準備は、今では信じられないような、すべて手書きの図面とスケッチから始まりました。CADもない時代、ペン先から描かれる一線一線に、サンクの情熱と覚悟が込められていました。効率を求めるよりも、安全と品質にこだわるという理念のもと、動線の配置や空調の流れ、衛生管理のゾーニングまで、細部に至るまで議論と修正を重ね、未来の工場を設計していったのです。

原材料の受け入れ検査から始まり、製造動線の徹底した分離管理、作業員の動きひとつひとつにまで目を配る衛生管理体制、製造ラインの可視化を徹底するモニタリングシステム——すべては、“お客様の口に入るもの”としての責任を全うするためでした。

「これほどまでに安全にこだわる企業があったのか」と、驚きと共に語られることも少なくありません。しかし、サンクにとってはそれが“当たり前”でした。なぜなら、私たちは単なる加工業者ではなく、“食の感動”という体験そのものを届ける使命を背負っているからです。

やがて完成した高度化認定工場は、単なる設備の集積ではなく、サンクの理念と誇りを具現化した舞台装置となりました。味・安全・再現性——この三位一体の価値を支える「未来型プラットフォーム」は、今日もなお、進化を続けています。

それは、誰よりも早く未来を信じ、行動に移した者だけが手にできる風景でした。

原点回帰と、未来への布石——Webマーケティングへの挑戦

食品商社を通じた販売では、商品の良し悪しを掴む機会が極めて少ない——。  
そんな課題感から、サンクは楽天・AmazonといったECモールへの出店を決意しました。  
当初の目的は、「レビューを集めて品質のフィードバックを得ること」。  
しかし、最初はまったく売れず、レビューも集まりませんでした。 
そこで「自社でもっと売る力をつけよう」と決意し、
Webマーケティングに本腰を入れます。  

コロナ禍により、消費者の食体験が“外食”から“内食”へと変化する中、
サンクは再び進化します。  

レストランでもなかなか食べられない、手間のかかる「テルミドール」などをECで提供し、自宅にいながら特別な時間を演出できる商品として高評価を獲得。  
2022年にはブライトエナジー㈱社と資本業務提携も行い、
業界も世代も異なる人々との協業により更に新しい視点からの見直しを加え、
「食の感動体験」を届ける仕組みを多角的に検証し、更に磨き上げています。  

サンクが描く、未来の食の在り方

サンクの使命は、単なる食品加工業ではありません。  
「プロの現場が求める味を再現する技術」  
「食の安全性を担保する品質管理体制」  
「誰かの“特別な一皿”を支えるストーリーテリング」  
——これらすべてを、技術と情熱で織りなす“食のソリューションカンパニー”であること。  
そして今、私たちはWebマーケティングという新たな挑戦を通じて、これまで届かなかった消費者へ、想いを直接届けていこうとしています。  

テルミドールの香ばしい風味とともに、あの日の祝宴を思い出しますように。  
一口の料理が、人生の節目を彩る感動のきっかけになりますように。  
食を通じて、特別な瞬間を支える。  
それが、サンクの変わらぬ企業理念です。